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月別アーカイブ: 2025年2月

谷研のよもやま話~第2回~

皆さんこんにちは!
株式会社谷研、更新担当の富山です。

 

 

前回のブログでは、「研磨加工とは何か?」という基本についてお話ししました。

今回は、その研磨加工にもいくつかの種類があることを知っていただくため、代表的な研磨加工の種類とそれぞれの特徴、用途、メリットについて詳しくご紹介します。

研磨加工と一口に言っても、対象となる素材や求められる仕上がりによって、使う道具や方法が大きく異なるのが特徴です。

例えば、金属部品を美しく光らせるための研磨と、半導体の極限まで精密な加工を施す研磨では、まったく異なる技術が使われます。

それでは、それぞれの研磨方法について詳しく見ていきましょう。


1. バフ研磨(Buff Polishing)

 

特徴

 

バフ研磨とは、布やフェルトでできた「バフ」と呼ばれる工具に研磨剤(コンパウンド)を付け、回転させながら磨く方法です。

手作業で行うこともあれば、機械を使って行うこともあります。

用途

 

バフ研磨は、製品の表面を滑らかにし、光沢を出すことが主な目的です。


ステンレス製品の表面仕上げ(キッチン用品、装飾品など)
アクセサリーや時計の仕上げ(指輪、ネックレス、時計ケースなど)
自動車の外装部品(エンブレム、ドアハンドルなど)

メリット

 

鏡面仕上げが可能(ピカピカの仕上がり)
細かい形状にも対応できる(手作業でも加工可能)
比較的安価に導入できる(研磨剤やバフの種類も豊富)

デメリット

 

均一な仕上がりにするには技術が必要
手作業では時間がかかる
大きな部品や精密な部品には向かない


2. ラッピング研磨(Lapping)

 

 

特徴

 

ラッピング研磨は、「スラリー」と呼ばれる研磨液を使用し、超精密な平面研磨を行う方法です。

通常は、平らな盤の上に部品を載せ、圧力をかけながら研磨していきます。

用途

 

ラッピング研磨は、数ミクロン単位の精度が求められる部品に使われます。


半導体のウェーハ研磨(チップ製造の基板となるシリコンウェーハ)
レンズの仕上げ加工(光学レンズ、スマホカメラのレンズなど)
高精度な金属部品(航空宇宙・精密機器の部品)

メリット

 

極限まで平面度を高められる(ナノレベルの平面度を実現)
表面粗さを厳密に制御できる(鏡のような滑らかさが可能)
均一な仕上がりが得られる(製品ごとの誤差が少ない)

デメリット

 

設備の導入コストが高い(高度な機械と環境が必要)
加工に時間がかかる(一度に削れる量が少ない)
技術者の経験が重要(適切なスラリーの選択が必要)


3. ベルト研磨(Belt Grinding)

 

特徴

ベルト研磨は、研磨ベルトを回転させながら表面を削る方法です。

ベルトの粒度(研磨剤の粗さ)を変えることで、粗削りから仕上げまで幅広く対応できます。

用途

 

主に、広い面積を効率よく削る際に使用されます。


大型金属部品の研磨(建設機械のパーツ、産業機械の部品など)
家庭用品(フライパンやナイフ)の仕上げ
工具や機械部品の研磨(ドリルや刃物の表面処理)

メリット

 

加工スピードが速い(大量生産向き)
仕上がりが均一になる(機械制御がしやすい)
粗削りと仕上げの両方に対応できる

デメリット

 

細かい部分の研磨には向かない
研磨ベルトの交換が必要(消耗品コストがかかる)
深い傷をつけるリスクがある(作業者の技術が求められる)


4. 電解研磨(Electropolishing)

 

特徴

電解研磨は、電気と化学反応を利用して、金属の表面を溶かしながら滑らかにする方法です。

一般的な機械研磨とは異なり、物理的に削るのではなく、化学的に処理するため、精密な研磨が可能です。

用途

特に、汚れが付着しやすい部品や、衛生面が求められる分野で使用されます。


医療用ステンレス部品の表面処理(手術器具、インプラントなど)
半導体関連の部品(半導体製造装置のパーツ)
食品加工機械の部品(食品工場で使用されるステンレス製の設備)

メリット

 

バリ取りと同時に研磨が可能(精度の高い仕上げができる)
細かい形状の部品にも対応できる(複雑な構造でもムラなく研磨可能)
耐食性が向上する(金属の腐食を防ぐ)

デメリット

 

設備コストが高い(特殊な薬液と装置が必要)
研磨可能な素材が限られる(主にステンレスや特定の金属のみ)
処理後の廃液処理が必要(環境対策が求められる)


まとめ

 

研磨加工にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴や用途があります。


光沢や見た目の美しさが重要な場合バフ研磨
超精密な仕上げが求められる場合ラッピング研磨
広い面積を効率よく処理したい場合ベルト研磨
医療機器や食品関連など清潔さが求められる場合電解研磨

次回のブログでは、「研磨加工の工程とその流れ」について詳しく解説していきます。

どのような手順で研磨が行われるのか、現場のリアルな話も交えながらお伝えしますので、お楽しみに!

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谷研のよもやま話

 

皆さんこんにちは!
株式会社谷研、更新担当の富山です。

 

 

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

 

 

株式会社谷研監修!
研磨加工雑学講座!

 

研磨加工に関する豆知識を毎回少しずつお届けしたいと思います。

 

 

記念すべき第1回目のテーマは!

研磨加工とは?その重要性と役割についてです!

 

 

普段、金属やガラス、プラスチックなど、さまざまな製品に囲まれて生活していると思いますが、その中で「研磨加工」がどれほど重要な役割を果たしているかご存知でしょうか?

研磨加工は、単に表面を滑らかにするだけではなく、製品の精度や品質を左右する重要な仕上げ工程です。

金属部品の耐久性を向上させたり、電子機器の精密加工を支えたりと、あらゆる分野で活躍しています。

このシリーズでは、研磨加工の基本から、技術の種類、実際の加工工程、業界の裏側まで、さまざまな視点で解説していきます。

まずは「そもそも研磨加工とは何か?」についてお話しします。

 

 

研磨加工とは?その役割と重要性

研磨加工とは、金属やガラス、樹脂などの素材を削ったり磨いたりして、表面を滑らかに整える加工技術のことを指します。

見た目を美しくするのはもちろん、寸法精度を向上させたり、摩擦を減らして耐久性を高めたりと、多くの目的があります。

研磨加工が使われる分野は実に幅広く、自動車、航空機、半導体、医療機器、精密機械、時計、宝飾品など、さまざまな業界で活用されています。

✔ 自動車業界 → エンジン部品やブレーキディスクの表面を均一にする
✔ 航空機業界 → 航空部品の耐久性を向上させるための研磨
✔ 半導体業界 → ウェーハ(シリコン基板)を高精度で研磨
✔ 医療機器業界 → メスやインプラントの表面を滑らかにするこのように、研磨加工は製品の機能性を大きく左右する非常に重要な技術なのです。

 

 

次回は、研磨加工の種類について詳しく解説していきます。

 

 

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